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刀剣乱舞×新クトゥルフ神話TRPG
時間遡行軍探索者限定
高難易度シナリオに君も挑め!
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悠遠の鏗鏘

「勝った方が正義で、負けた方が悪になる。ただそれだけのことを────大袈裟に言うんじゃねえよ」

推奨人数 :2~4人(2名PL時+1名NPC)

探索要素 :★★★☆☆

戦闘要素 :★★★☆☆

ロスト率 :★★★☆☆

攻略難易度:★★★★☆

探索TYPE :クラシック・シティ

◆セッション時間目安◆

ボイスセッション……5~ 6 時間

ボイス+テキスト……8~ 9時間

◆はじめに◆

 本作は“クトゥルフ神話TRPG”第7 版のルール を準拠に作られた刀剣乱舞×新クトゥルフ神話TRPG に対応したシナリオブックです。シナリオを遊ぶ際は、 基本ルールブックをご利用下さい。

 本作は、『時間遡行軍』探索者2~ 4 人向けにデザ インされております。PL 人数が2名の場合は、同行 NPC を必ず1名付けて下さい。プレイ時間は、ボイ セで5 ~ 6 時間、テキセで8 ~ 9 時間です。こちらは RP のボリュームによって前後します。

 探索者は、時間遡行軍の一派の中でも『穏健派』で ある『鐘馗惣領(しょうきそうりょう)』の部隊に所属が決定した、新人の時 間遡行軍です。研修施設で教育を受け、本シナリオで 初陣に出ることとなっています。

 なお、本シナリオでは【刀装】の装備が可能です。 また、時間遡行軍探索者たちは、本シナリオ限定の固 有アビリティ【鬼神武装】を使用することができます。

◆ハウスルール◆

◆時間遡行軍

 ――〈近接戦闘(刀剣)〉〈乗馬〉〈隠密〉初期値40,〈歴史〉初期値30

●技能値上限は80%(信用のみ上限60%)

※刀種ごとのダメージ・戦場補正は刀剣男士ハウスルールを参照

◆シナリオ概要◆

探索者は『時間遡行軍』に志願して入隊してきた、新人研修生だ。一通りの訓練を終えて、本格的に時間遡行軍たちが活動する施設にやってきた探索者らは、初日のオリエンテーションに心を躍らせていた。施設の案内を受けながら、さっそく初陣の任務に向かうことになった探索者たちは、先輩の時間遡行軍から作戦内容の説明を受ける。しかし、それは初任務としては非常に重要な役割を担う内容で―――――。

◆推奨技能◆

〈目星〉〈聞き耳〉〈隠密〉〈電子工学〉〈回避〉〈近接戦闘(刀剣)〉

※〈近接戦闘(刀剣)〉は〈近接戦闘(格闘)〉とは異なるので注意

◆刀装ルール適用◆

全ての時間遡行軍PC は、3 スロット分、刀種を問わず好きな刀装を装備することができる。詳細な刀装ルールは時間遡行軍ハウスルールを参照。

◆PL向事前開示情報・時間遡行軍の目的◆

 時は西暦2205年――時間遡行軍と時の政府の全面戦争が開始された。戦が始まったきっかけは様々あるが、時間遡行軍の最大の目的は、世界各国と連携しながら、『地球上からの人類の消滅』を回避することである。現在の人類は、過去からの様々な問題が積み重なった結果、壊滅の危機に瀕している。最も大きいのは環境問題であり、このままの計算だと、おおよそ150年以内に人間はこの惑星で生命活動を維持できなくなると言われている。このため、世界は、人類史を改変することを決定した。過去に介入し、過ちを正し、人間という種――そしてこの惑星の生態系を保存するための大改革に乗り出したのだ。  『歴史』というものは、戦争の勝者が定めた独善的且つ蒙昧な理であり、とりわけ記録が乏しい19世紀以前のものであれば、改変された歴史を『正史』として上書きし、それを未来――即ち現代に反映が可能な実証実験もなされた。この理論に関しては詳細は省くが、システムで過去を改変し、現在、そして未来を改革できることは立証されたのである。ゆえに、人類は種の保全のため『歴史改変』に乗り出した。  このような行動に反発する勢力は無論、世界各国に存在する。日本も例に漏れず『時の政府』が敵対勢力となって、今なお抵抗を続けていた。彼らは『刀剣男士』と呼ばれる名剣名刀に宿る付喪神を励起させ、人の身を与え使役し、幾度となく歴史改変を阻害している。一騎当千の力を持つ刀剣男士の登場により、時の政府と時間遡行軍の戦争は、長期に及ぶこととなった。

◆時間遡行軍のキャラメイク・設定について◆

 時間遡行軍の構造や成り立ち・生い立ちについて明らかにされていない点が多い。このため、時間遡行軍たちがどのような存在で、どのような肉体を持ち、どのような経緯で顕現しているのか。という設定に関しては、ある程度プレイヤーの想像に委ねることにしている。刀剣男士のように、彼らも年月を経た道具から顕現した意思でも良いだろうし、歴史改変を願う人間が『時間遡行軍』としての力を得たという設定にしても面白いだろう。

 本作の中で、時間遡行軍は過去を改変することによって、未来を変えようと考えている。それゆえに、彼らは歴史改変をすることに並々ならぬ信念と希望を抱いているのだ。たとえ戦闘の最中で命を落としたとしても、その歴史すら、未来で時間遡行軍が勝利すれば「仲間が死ななかった歴史」に改変してしまえば良い。ただそれだけのことなのだから。

 時間遡行軍の中に、名剣名刀や英雄は存在しない。もしかしたら、時の政府から離反して時間遡行軍に所属することになった元刀剣男士も居るかもしれないが、それでも大多数は銘も来歴もない有象無象だ。ただ道具として生まれ、年月を経ただけの忘れ去られた戦道具だったり、はたまた、戦とは関係ない、ただ人々の営みの中にいただけの古道具だったりしたものもいるかもしれない。人間の無念や怨念、情念といったものが形を得て、器を獲得し、この世に顕現したもの。あるいはそれらと共鳴して集った者たちが、時間遡行軍なのだ。プレイヤーが時間遡行軍探索者で遊ぶことによって、彼らが何を想い、どのような想いで時の政府と対立しているのか。本作それらを考える手がかりになれば幸いである。

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